この季節「じゅずまわし」という行事があります。
家族や地域の無病息災を願って、長~い数珠をみんなで輪になって念仏唱えながら回します。
昔は、お家を一軒一軒回って歩いた。
ばあちゃんに付いて回った記憶があります。
でも、時は流れて女性も外で仕事を持つようになると、準備が負担になってきて、生活改善の名のもとに公民館で一括で行うように簡素化されていきました。
お料理も手作りしていたものをやめて、仕出しをとることになりました。
そして、だんだん年を取って、もう参加しないという人も出てきました。
時代の流れだと思うのですが、少し寂しくもあります。
確かにご近所つきあいは、面倒な一面はあります。
でもこのままだと、地域の良さが失われるんじゃないか。
ふと、そんな風に思います。
さて、今回視察したのは柏市の社会福祉協議会のドラムサークルファシリテーター養成塾の取り組みです。
いろんな世代の人がサークルを作ってドラムを叩きながら自然に笑顔になり一体感をもっていく。
その活動を進行できるファシリテーターを育てるという試みです。
なぜこのようなことをやっているかというと、柏市は人口が41万人もいて、転出入が多く住民のつながりが希薄なことが社会福祉の面から課題になっているということ。
だから、ドラムサークルのファシリテーターを500人育てて、住民のコミュニティ形成を推進していきたい考え。
運営には、ヤマハさんが関わっていて、行政特有の堅苦しさがありません。
柏市さんの計らいで、音楽家のベッカーさんのファシリテートで実際に体験させてもらいました。
いつもは硬い表情の議員の先輩たちも、にこにこ笑顔になりました。
地方創生は、地域住民の参加が必要です。
住民が問題を解決したいと思うことが大切です。
でも、さあ話し合いましょう!と言ったって話し合いになるわけはなく。。。
掘り起こす意味で、ファシリテーターが必要ですよね。
地域のつながり見直す意味で、これは有効に使えるツールだなと思いました。
でも、これって実は得られる効果は、数珠まわしと一緒じゃないのかしら?
地域の一体感を作りだし、守ってきたのって、数珠まわしなんじゃないのかしら。
今年は娘を連れて、地域のじゅずまわしに参加しようっ!